育児中のママが抱える悩みが、子育てに関することだけとは限りません。
特に、最も身近で自分にとって最良の理解者であって欲しい夫からの理解が得られないと、育児の大変さも相まって追い詰められてしまうママは多いものです。
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どうしてわかってくれないの!
こんな夫なら居ない方がいい!
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夫と子育ての意見が合わないことが続くと、いっそ離婚したほうが楽なのではと思ってしまいがちですが、ちょっと待ってください。
今回は子育ての意見が夫と対立したときの、原因や対処法をまとめてみました。
一度、冷静になり客観的に考え方をまとめるために役立ててみてくださいね。
目次
夫婦でよくある意見の食い違い例
子育てをしていて夫と意見が食い違う例はさまざまです。
夫婦ごとに対立した内容の詳細や経緯は異なるので、一概には言えませんが大きく分けると
- 育児や家事の負担率が大きく異なっている
- しつけや習い事など、子育ての方針に対する考え方の違い
- お互いの立場を理解しようと歩み寄らずに意見を主張し合ってしまう
大抵は、この1~3いずれかが原因となっているのではないでしょうか。
夫婦と言えど、元は他人同士で性別も異なります。
まずは、こうしたすれ違いや意見の食い違いが起こる理由を知っておきましょう。
夫婦喧嘩の原因は男性性(生産性や効率性)と女性性(愛情や優しさ)による違い
夫婦で意見が食い違い、夫婦喧嘩となってしまう主な原因の一つに、性別差による思考の違いがあげられます。
特に、生産性や効率性を重視する考え方が特徴である男性性と、愛情や優しさを重視する女性性では求める結果や目的が異なるため、すれ違いや食い違いが起こりやすいのです。
これは性別による考え方の違いではあるのですが、全ての人に必ずしも当てはまるわけでは無いという点には注意が必要です。
性別は男でも、女性性が高く感情や優しさを優先する人もいます。
逆に、女性でも男性性が高く効率的な考え方を好む人も当然いるのです。
男性性と女性性で起こる子育てのすれ違い例
理解しやすいように、夫婦間でよくある風景を例に考えてみましょう。
例えば子どもが寝静まった夜に、日中起こった育児のできごとや大変だったことを夫に話しているとします。
女性性が高いママは、この会話で得たいのは「共感」なので、簡単に言ってしまえば「愚痴を聞いてもらう」ことや、「大変だったね」と言ってもらえれば満足できます。
ところが男性性が高いパパの思考に当てはめると、その会話でママが大変だと言う内容に対して「解決策」や「具体的な改善案」を一生懸命考えてしまうのです。
また、自分では解決できない問題であることを理解すると、逆に「自分が非難されている」ように受け止めてしまうケースもあります
このように、ママとしては「ただ愚痴を聞いて欲しかっただけ」の些細な会話でさえ、食い違いやすれ違いが起こってしまう可能性があるのです。
きちんと男性性と女性性の違いによる、思考プロセスを理解しておけば、こうした食い違いは防ぐことが可能です。
男性性による思考を理解していれば、「これは愚痴だから聞いてくれるだけで助かる」と伝えたり、あれこれと意見してくるのは解決策を探してくれているんだと理解できるのですから。
食い違いが起こったときの3つの対処法
男性性・女性性の違いがあるからこそ、夫婦間で意見が食い違ってしまうと女性は感情的になってしまい、対立が余計にこじれてしまいがちです。
食い違いが起こってしまったときは、以下の対処法を試して状況の改善に努めてみましょう。
相手の意見のメリットを考えてみる
夫婦間で意見が対立し、夫婦喧嘩をしている最中はお互いが「自分の意見が正しい!」「相手が絶対に間違っている!」と考えています。
特に女性性が高いママは感情的になってしまい、冷静な判断や思考が出来ていない可能性も充分に考えられます。
一度、冷静に考えられる時間をとって相手の意見や主張を吟味してみましょう。
その際、気を付けなければならない注意点は「普段の育児やらないくせに」とか、「家事は全部わたしがやってるのに」などの、感情的な部分を思考に混ぜないこと。
あくまでも、子育てに関する夫の意見だけを客観的に考えると、メリットがあることに気づける可能性があります。
ママが男性性を強めることで夫の女性性を高める
前述の「相手の意見を客観的に判断する」という思考は、どちらかと言えば男性性が高い考え方となります。
繰り返しになってしまいますが、男性=男性性という単純なものではなく、女性でも男性性が高い考え方は出来ますし、その考え方を後天的に強めることも可能です。
例えば、自分の意見を伝えるときに「論理的に組み立てて話す」ことを意識するだけで、ママの男性性はグッと高まります。
理路整然と、物事を伝えることで夫婦喧嘩ではなく「実りのあるディベート」へと昇華させることができます。
また家計のパワーバランスを盾にする夫に対しては、ママも経済力をつけることも優位性のバランスを保つ上では有効な手段です。
ママの男性性を強めることで、夫の女性性が高まりやすくなります。
マウントの取り合いをするのではなく、相手の思考に合わせてあげることを意識するのも大切ですよ。
大事な決断は子どもの意見を聞く
子育てに関する意見の食い違いは、ママ・パパどちらの「子供のためを思って」いることに違いはありません。
どうしても意見が対立した場合は、当事者である子ども自身の意見を尊重することを忘れてはいけないのです。
子どもだから聞いても無駄・・と考えるのは親のエゴ。
完璧に理解できていなくとも、子どもに「どうしたい?」と聞いて、その意見を採用することで解決できることも多いですよ。
まとめ
夫婦間で意見が食い違う原因の多くは、男性性と女性性という思考の違いに起因しています。
しかし、その思考の違いをママがしっかりと理解していれば、相手の意見を尊重することも自分の感情をコントロールすることも可能になります。
大切なことは、お互いに反発しあうだけでなく、冷静に互いの意見や思いを正しく伝えあう関係性の構築です。
また、育児でイライラしすぎてしまい夫婦間の関係がギクシャクするのは、ママがインナーチャイルドを抱えているせいかもしれません。
インナーチャイルド(幼少期の家庭内トラウマ)を癒せば、子育てがグッと楽になり不必要な夫婦喧嘩もなくなりますよ。