共働き家庭が増えることによって最近は男性も育休を取得する方が増えてきていますが、男性の育休はどのような制度になっているのでしょうか。
1. 男性も育休はとれる?
育休というと女性のイメージが強いかもしれませんが、女性同様に男性も、原則子どもが1歳になるまで育休を取得することが法律で認められています。
育休を取得するためには
①原則として1歳に満たない子を養育する男女労働者
②同一の事業主に引き続き1年以上継続して雇用されている
③子どもが1歳6ヵ月になる日の前日までに労働契約の期間が満了することが明らかでないこと
これらが条件となります。
また、男性も育休中、賃金が支払われないなど一定の要件を満たす場合には「育児休業給付金」が支給され、育休開始時賃金の67%(6ヵ月経過後は50%)が支給されます。
育休を取得しても、トータルすると収入の8割程度は保障されますので安心ですね。
2. 男性の育休制度
育休は原則子どもが1歳になるまでの期間で取得できますが、夫婦両方で育休を取得すると、子どもが1歳2ヵ月になるまで育休期間が延長される「パパママ育休プラス」という制度が利用できます。
例えば、母親が1歳まで育休を取り、父親が1歳から1歳2ヵ月まで育休を取得したり、父親と母親が同時に育休を取得したり、母親と父親とで期間をあけて育休を取得することができます。
働き方や保育園事情などにあわせて検討してみましょう。
その他に「パパ休暇」という制度があります。子どもの出生後、父親が8週間以内に育休を取得した場合には特別な事情がなくても、再度育休が取得できる制度です。
出産直後と職場復帰前後という母親が大変な時期にサポートとして取得するのもおすすめですよ。
3. 男性の育休取得の現状と過ごし方
厚生労働省の発表によると女性の育休取得率が80%以上を維持しているのに対し、2018年度における男性の育休取得率はわずか6.16パーセントとなっています。
年々増加傾向にはありますがまだまだ育休をとる男性は少ない状況です。
また、実際に育休を取得しても1日あたりの家事育児時間が2時間以下の「とるだけ育休」になってしまっている男性も多くいます。育休を取得する前に夫婦間で役割分担やお互いに求めることを話し合っておくといいですね。
子どもの成長はとても早いです。そんな我が子の成長を間近で見守ることは、きっと貴重でかけがえのない時間になるでしょう。最近は男性の育休に対して前向きな企業も増えてきています。ぜひ取得について検討してみてくださいね。