インナーチャイルドとは
インナーチャイルドとは、自分自身の本当の感情や気持ち、本音、本来の自分を象徴した子どもの頃の体験に由来するイメージのことです。
心理学なのかスピリチュアルなのか、定義そのものがまだあいまいであるこの「インナーチャイルド」という言葉ですが、心理学分野でも臨床のカウンセリング技法についてはまだまだ開発中で、インナーチャイルドセラピーやインナーチャイルドメソッドなどと呼ばれています。
スピリチュアルな話というよりは、臨床的な心理学分野のお話しである事を前提にここではお話ししていきたいと思います。
自分自身が子どもだった頃の事を少し思い描いてみてください。
特に赤ちゃんだった頃について回想してみましょう。
記憶なんて残ってないよ!と思うあなたは自分が赤ちゃんだったら?というイメージを持ってみてください。
人間の赤ちゃんというのは、自分の世話をしてもらう存在がいなければ、生まれ落ちた瞬間に命を落としてしまいます。
地球上の動物の中でも珍しいほどに無力な存在です。
人間に知力があるということを前提に、生まれてきているのが人間の赤ちゃんという奇跡の存在なのです。
生まれたばかりの赤ちゃんの頃は、もしかすると自己と他の区別がついていないかもしれません。
生のための本能による欲求を母親に依存し、もしかすると、母親のことを自分自身であるかのように認識していたのかもしれません。
しかし、母親という存在は自分自身ではなかった、他者であるという認識は成長する過程で気付いていったのでしょう。
その気付きの過程において、傷つきや挫折感を味わってきているのかもしれず、その時の情景によるトラウマを私たちはインナーチャイルドとしての「内なる子ども」を自分自身の中に創り上げてしまっているのかもしれません。
目次
心理学における愛着とは
子育ての心理学分野では「愛着」という言葉がよく用いられます。乳児の行動は、愛着に基づいて行われていると言われています。
心理学の分野では、「乳児が特定の人との密接な関係を求める傾向」を愛着と呼んでいます。
赤ちゃんが泣いたり、叫んだり、微笑んだり、意味のない言葉を発声したりすることは、信号行動といい、お母さんを自分自身へと引き寄せる効果があり、愛着行動と言われています。子どもにとっての愛着対象は安心できる人であり、安全基地として機能するものです。
こうした愛着経験は、自分自身の対人関係のひな形となり、固定するものであるため、旧来の心理学や保育の分野においては重要視され、子どもが寂しい思いをするために将来にわたって成長にゆがみをもたらすとされ、子どもが3歳になるまでは子育てに専念するべきという3歳児神話が生まれました。
このように、乳幼児期の愛着というものは、インナーチャイルドとして形成されうる大変重要な要素ではありますが、最近の学術的な発表では、必ずしも母親だけが乳幼児期の子育てを抱え込むと言う事ではなく、母親が愛情を注ぐことに限らない適切な愛情を注げる環境が必要であると言われるようになってきています。
インナーチャイルドから子育ての愛着関係を見直す
自分が実際にママになってみると、3歳児神話が強く信仰して育児されてきた私たち世代にとっては、自分の養育されてきた環境と実際に現実に子育てする環境のギャップにとまどい、思い描く育児のイメージではない状況になっているかもしれません。
思い通りな子育てができない、子どもを見ているとイライラしてしまう、子どもが泣き出すとどうしたらいいのかわからなくて不安になる。
そんな時、いったん自分の子どもの頃に戻って過去を探ってみる、自分自身に内包するインナーチャイルドの影に気付くことができたなら、自分の子育てを冷静に見つめてみることができるかもしれません。自分自身のインナーチャイルドが、現在遂行中の子育てに影響を及ぼしている可能性に気付き、その傷を癒すことから、悩んでいる子育てに向き合うことを始めていませんか?
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