生理前に起こりやすい辛い頭痛は月経前症候群なのでしょうか?
目次
月経前症候群とは?
月経前症候群(PMS)とは、生理がはじまる3~10日前頃から起こる身体的・精神的不調で、特に20~30代の女性に多く見られます。
症状には個人差があり、また同じ人でもその時々のコンディションによって左右されることがおおいですが生理が始まると症状は軽減、消えていくのが特徴です。
月経前症候群が起きる原因ははっきりとはわかっていません。
ですが一説には2つの女性ホルモンの分泌量が急激に変化し、脳の中枢がそれに対応しきれなくなることで不調が起こるのではないかと考えられています。
また、最近ではストレスが月経前症候群症状の悪化の要因になることもわかってきています。
頭痛の原因は月経前症候群?
月経前症候群の症状は多岐にわたり、乳房が張る、腹痛、眠気、イライラする、憂うつな気分になる等身体的・精神的な症状をあわせると150種類以上あるといわれています。頭痛もその1つです。
また、普段から片頭痛を抱えている人の約半数は、生理が始まる前から生理中にかけて特に片頭痛を起こしやすく、症状も重いと感じているようです。
これは片頭痛とは多くの場合、ストレスや肩こり、寝不足といったことがきっかけで発症することが分かっていますが、これ以外にも排卵日と月経前に女性ホルモンが急激に変動することで片頭痛を引き起こすと考えられていることが関係しています。
このような場合、閉経後に頭痛の頻度が減り、痛みも軽くなることが多いです。
ですが、頭痛は何らかの病気が原因となって起きるものもあります。
いつもと違う頭痛を感じたらすぐに病院を受診しましょう。
月経前症候群を和らげるセルフケア
月経前症候群のセルフケアの基本はライフスタイルの改善です。
食事は栄養のバランスを考え、特にビタミンをとることを意識してみましょう。
食事のとり方に問題があると体重増加やむくみの原因になり症状が悪化してしまうこともあります。
運動は、特に有酸素運動が月経前症候群の症状を和らげるといわれています。
ストレス発散の効果もありますね。
また、十分な睡眠をとり体調を整えることも大切ですよ。
このようなライフスタイルの改善の他、症状がでたときに日記をつけることも自分のリズムを把握することができておすすめです。
もし症状の改善がみられない場合は無理をせず医療機関を受診しましょう。
自分に合った対処法を見つけ上手に月経前症候群と付き合っていきたいですね。