生理が始まる前に様々な症状が出る「月経前症候群」。
つらい時は病院へ行くべき?どんな治療があるの?
目次
月経前症候群(PMS)とは?
月経前症候群(PMS)とは、生理が始まる3日~10日前にかけて、腹痛、腰痛、頭痛、眠気、イライラなど身体や精神に様々な症状が出て、月経開始とともに解消される症状のことを言います。
その中で、精神面の不安定さが際立って目立つときは「月経前不快気分障害(PMDD)」と区別されています。
月経前不快気分障害(PMDD)は、自分ではコントロールできないほどのイライラや怒りの衝動、激しい感情の起伏、抑うつ、不安、緊張などがみられ、本人が苦しいのはもちろんのこと、人との衝突や摩擦が増えたり、社会活動や対人関係に支障がおよぶことがあり、より深刻な状態と言えます。
特に、症状が強く、日常生活に支障が出るレベルになると、婦人科や精神科での治療が必要な場合もあります。
病院へ行くべき?
症状が2週間以上続いたり、日常生活を送れないほどの痛みなど、精神面ではうつ傾向の症状が出る場合もありますので、気になる場合は早めの受診をおすすめします。
生理が始まると症状が治まることから、病院へ行くのを先延ばしにしてしまう人もいるかもしれません。
月経前症候群と思っていたら、他の病気の症状だった。という場合もありますので、定期的な検診とともに、相談してみると良いでしょう。
病院でどのような治療をするの?
・薬
頭痛や腹痛には鎮痛剤。
イライラや不安感には抗不安薬。
むくみには利尿剤。
・低用量ピル/低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬
排卵を抑制し、ホルモン変動をゆるやかにすることで症状を緩和する。
・漢方薬
血の巡りを良くする、自律神経を整えるなどの効果がある。
このように、症状に合わせて治療も様々ですが、生活習慣の改善・ストレスの解消などでも月経前症候群(PMS)の症状が緩和されることもあります。
自分に合った改善方法を見つけ、月経前症候群(PMS)とうまく付き合っていくために医師に相談してみると良いでしょう。