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インナーチャイルドとは?
インナーチャイルドという言葉を聞いたことはありますか?
「内なる子ども」と日本語訳されており、「大人の心の中に存在する子どもの心」を意味する言葉です。
インナーチャイルドについては、精神科医や心理療法家などによって様々定義されていますが、大人の心の中に存在する子どもの心のことで、過去の体験により、現在の思考や感情、パターンや生き方に関わる姿勢に大きな影響を与えるものと言われています。
インナーチャイルドの根本を自覚し、そこから解放されることによって、人生を再生したり、健康を回復することができるという考え方です。
このような考え方は、古代ギリシャの哲学者プラトンの著作の中でソクラテスとの対話の中でも表現されており、特段、人類の歴史においては新しい考え方という訳ではないようです。
大人の中にある、子どもの心に寄り添い自覚する事でその傷を癒し前向きに生きたり、健康を取り戻したりすると言う事。
それがインナーチャイルドの癒しと呼ばれており、それがインナーチャイルド療法やインナーチャイルドセラピー、インナーチャイルドメソッドなどの言葉で語られています。
インナーチャイルドとトラウマ
インナーチャイルドは幼いころのエピソードにより傷ついた心のことであり、過去心に負ったトラウマということができるのかもしれません。
その辛さやトラウマから自分自身を守る為の行動や思考の癖が成長後もその人間関係に支障をきたしているという考え方になりますので、その治療においては、そのインナーチャイルドを見つけ出し、その必ずしもネガティブばかりではない感情に寄り添い、理解し、共感する事で自分自身を満たしていくという考え方になりますが、トラウマの心理療法とは、本来は、精神医療や心理的分野の専門的なカウンセリングや治療が必要なものですのでそのセラピーは慎重に行われる必要があります。
インナーチャイルドとアダルトチルドレン
アダルトチルドレンという言葉も、最近よく聞くキーワードとなっています。
そもそもは、1970年代にアルコール依存症の家族の子どもたちについて、アメリカで調査研究が始まったことから出版されベストセラーとなった書籍のタイトルだった言葉がアダルトチルドレンだったのです。
その後もアダルトチルドレンについては、臨床的な調査研究もなされ、そのカウンセリングやセラピーが実際に行われたりしています。
インナーチャイルドを癒すことによる効果は、過去からの解放、生きづらさの原因となっている思考パターンの修正、否定的な感情の浄化、緊張状態からのリラックス、体調の改善などが挙げられます。
インナーチャイルドの癒しとは、アダルトチルドレンを癒すための手法のひとつと捉えることもできるでしょう。
つまり、インナーチャイルドとは、精神世界を描くためのストーリーツールとして捉えるとわかりやすいかもしれませんね。
自分自身の幼少期のストーリーから、自分自身の子どもの頃の心に寄り添い、共感すること、インナーチャイルドを癒す事で、自分の心を満たし、充実した人生を送ることができるようになる可能性を秘めているのです。